ワイルドチャージ

波瀾万丈な世界へ突撃

30代になって大型自動二輪免許を取ろうと思った理由

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会社の大先輩に「衝動買いした」と言って見せられたのは、単気筒バイクを撮した写真でした。

懐かしいとか、かっこいいとか、そういう言葉をする前に、私は思い出していたのです。学生時代に乗っていたバイクのことや、そのバイクで訪れた景色や仲間たちのことを。

そう言えば、最後にバイクに乗ったのはいつのことだっただろう?何故、バイクを降りたんだっけ。

その夜はうまく寝付けませんでした。ただ、無性にもう一度バイクに乗りたくなりました。

車に名乗る時間がない

私が住むのは地方なので、車社会が基本です。1キロ未満の距離でも多くの人々にとって自転車という選択肢は、ほとんどありません。

スーパーやドラッグストアなど、店の点在っぷりや、道路を中心とした交通インフラは1人に車1台を前提としているかのごとく。

では今一度、転勤を機に手放した車を買い戻すかと考えたのですが、平日は定時に会社を出ても自宅に着くのが20時近く、自動車に乗らないであろう日々がほとんどです。

となると、週休2日でひと月6日。年間72日(超概算)という1年のうちたったの5分の1のために、税金も維持費も高い車を買う理由がありませんでした。

しかしながら、自転車だけではどうしても物理的な行動範囲が狭く、電車は首都圏ほど本数も無ければ、停車駅は辺鄙な場所ばかりな訳です。

かつて憧れていたバイクが、気がついたら手が届く距離に

学生時代と新入社員の頃は、貧乏学生からの安月給で、特に社会人になってしばらくしたら、当時の彼女との結婚も予定していたので、とにかく金銭的にも精神的にも余裕がありませんでした。

あれからどれだけ時間が経ったか。

いつしか、結婚の話しはダメになり、まるでそれまでの全てを振り切るかのように仕事に打ち込んだ結果、気が付けば少しばかりの年をとり、手許にはまた少しばかりの資産ができあがっていました。

かつて憧れていたバイクは、ずっと身近な存在になっていたのです。

いつかと言っているうちは、いつまでもその日は来ない気がした

いつか、仕事をリタイアした暁にはバイクに乗って、自由気ままな旅に出たい、なんて考えていました。

しかし、リタイアの意味が定年退職ならば少なくとも、これまで生きてきた年と同じだけの期間をこれから仕事に費やさなければなりません。

また、それ以外の理由によるリタイアの目処は、現時点では全く見えません。

だから今、乗りたいから乗るのです。今乗りたい気持ちの私は30年後の私ではないし、何となく今始めないと、ずっと後になって後悔する、そんな気がしたのでした。

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